平成27年4月20日(月)、三井不動産リアルティ株式会社会議室において、平成27年度(第29回)定例総会が実施され、次期会長には右手康登氏が選任されました。その後平成26年度の事業報告並びに平成27年度の事業計画が各役員により報告され、滞りなく、無事総会は終了いたしました。
その後記念講演が開催されました。
記念講演
日本銀行 横浜支店 支店長 岩崎 淳 様
「最近の金融経済情勢について」
[講演概要]
1.基調判断について
全体感としては、この4月に当地経済は「緩やかに回復している」と判断し、それまでの「基調的には」という文言を削除して、実質的な上方修正を行った。各種指標をみると、神奈川県経済はこのところ、より回復が明確になっている。
2.短観に見る神奈川県経済の現状<業況判断D.I.>
業況判断D.I.とは企業アンケートに基づく指標で、景気が「良い」と回答した企業の割合から「悪い」と回答した企業の割合を引いた数値で表したもの。プラスが大きくなると企業の景況感が改善していることを示す。これによれば、2015年3月時点で、神奈川県の業況判断D.I.はプラス幅が拡大しており、中小企業でも全体として改善している。
3.全国と比較した神奈川県経済の現状
鉱工業生産指数も幾分持ち直し、実質輸出も持ち直している。百貨店売上高・スーパー売上高も堅調で、乗用車販売台数も底堅く推移している。売上高と売上高経常利益率は全体として良好な水準を継続している。有効求人倍率・失業率は全体として改善傾向にある。住宅については新設住宅着工戸数が、貸家特需(自宅の一部を賃貸にする相続税対策等)もあり改善している。県内預金は3%程度の伸びが継続しており、貸出も2%弱の増加傾向にある。預金の伸び率の方が高いため、金融機関としては貸出を増やしたい状況にあるといえる。
4.日本経済の見通し
政策委員(2015年1月時点)の、2015年度の見通し中央値は、実質GDP+2.1%、消費者物価指数(除く生鮮食品)は+1.0%である。この実質GDP見通しが昨年10月時点の見通し(+1.5%)より高いのは、主に円安と原油安の影響による。同じく消費者物価指数(除く生鮮食品)見通しが昨年10月時点の見通し(+1.7%)より低いのは、原油安の影響である。なお2016年度の見通し中央値は、実質GDP+1.6%、消費者物価指数(除く生鮮食品)は+2.2%である。
懇親会
2015年4月20日(月)、三井不動産リアルティ株式会社の17階会議室での定例総会、日本銀行横浜支店長岩崎淳様の記念講演会終了後、場所を横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズの28階「マンハッタンルーム」に移して、懇親会が開催されました。今夜も夜景を綺麗に見ることができました。
まず神奈川県不動産のれん会の右手次期会長よりご挨拶がありました。
[右手康登次期会長御挨拶]
第29回定例総会にて次期会長に就任することとなり、先日、東京都不動産のれん会の55周年祈念パーティに参加しましたが、戦後の復興期に不動産取引における手数料が高く、不動産価格等も混乱していた時代に有志が集まり、不動産取引に関する法律の制定等を目指して発足されたのが東京都不動産のれん会でした。
その流れを汲んで、30年前に神奈川県不動産のれん会が発足した。
今後、どのような形で社会貢献をしていくかが、我々神奈川県不動産のれん会の存在価値に繋がる。
日常のビジネスを通じてできることとは違う、神奈川県不動産のれん会だからできることを、ビジョンを明確にして30周年につなげたい。
次に加藤史朗様の乾杯の音頭で、懇親会がスタートしました。加藤様は、世紀の変わる2000年に会長をされ、当時の激動の時期のお話しをされました。また田代前会長より、無事に右手会長に引継ぐことができほっとされているとのご挨拶もありました。
日本銀行横浜支店長岩崎淳様にも御挨拶をいただき、また多くの会員の方々からのご挨拶やトークで大いに盛り上がりました。
最後は戸熊副会長の音頭による三本締めで4月定例総会は終了しました。