活動レポート

新年講演会・賀詞交歓会 平成31年1月21日(月)

[新年講演会]

 

  [講師]

  株式会社 崎陽軒 代表取締役 野並直文 様

  [演題] 

  「崎陽軒 110年の歴史に学ぶ」

 

 

[講演概要]

  • 崎陽軒の沿革

  明治41年(1908)4月創業で、創業110周年である。

  昭和3年(1928)から「シウマイ」を販売し、発売90周年である。

  昭和25年(1950)にシウマイ娘が登場した。

  昭和29年(1954)よりシウマイ弁当を販売した。

 

  • シウマイ

  ・冷めてもおいしいシウマイを販売するため、現在の中華街の専門家を招聘して、

   帆立貝柱と豚肉を使ったシウマイを考案した。

  ・列車内でも食べやすいように、一口で食べることができる小粒のシウマイとした。

  ・シウマイ娘の登場する獅子文六の小説「やっさもっさ」の映画化等によりシウマイが

   全国的に有名となった。

  ・漫画家横山隆一氏の48種の絵を使った陶器製醤油入れ「ひょうちゃん」は、

   平成27 年(2015年)「還暦記念ひょうちゃん」生誕60周年を迎えたことを記念して

   還暦記念企画(期間限定企画)として1000個に1個程度金色のひょうちゃんを入れた。

   金色のひょうちゃん入りのシウマイを購入した人は縁起が良いと話題となった。

 

  • シウマイ弁当

  ・ご飯は、今でも蒸気を木の桶に通して米を蒸す方法で炊いている。

   これは当時鉄製の鍋で米を炊くとおこげができてそれを捨てていたため、

   おこげができないようにするためであった。

  ・弁当箱は、今でもプラスチックを使わず経木(えぞ松)を使っている。また蓋と入れ物では

   木の使用部位を変えている。蓋は炊き立てのご飯の水蒸気を通り易くするためであり、

   底部は醤油等がこばれても外にしみ出さないように工夫しているからである。

 

  • 歴史から得られる教訓6か条

  ①冷めてもおいしいシウマイの味や素材等による差別化戦略で、

  ②横浜のローカル色をテコにし、

  ③シウマイといった特定市場へのニッチ戦略で、

  ④ハンディキャップ・ピンチをバネにし、

  ⑤TV等の宣伝広告よりはフリーパブリシティを活用し、

  ⑥明確な事業範囲を決める、

  ことが重要である。

 

  • 新経営理念

  ・ナショナルブランドでなく、「ローカルブランド」をめざす。

  ・「名物名所」を創り続ける。

  ・「心」を満たすことをめざす。

以上

 

 

[新年賀詞交歓会]

 崎陽軒本店(横浜駅東口)(横浜市西区高島2-13-12)にて、新年講演会の後、賀詞交換会が開催されました。今回は新年会ということで、会員メンバーはもとより多数のご来賓の方もご参加いただき、総勢90名を超える盛大な会となりました。
 賀詞交換会では、まず神奈川県不動産のれん会の小泉信一会長よりご挨拶がありました。そして齋藤一郎副会長の乾杯の音頭で、賀詞交歓会がスタートしました。日本経済新聞社横浜支局長の伊藤浩昭様、タクトコンサルティング・税理士の芦沢亮介様、山田サービサー総合事務所吉村由紀・能澤峰行様にゲストとしてご挨拶をいただきました。講師の崎陽軒 野並直文社長にも御参加いただきました。また多くのご来賓・会員の方々からのご挨拶や素晴らしいトークで大いに盛り上がりました。
 最後は戸熊敦哉副会長の音頭による締めで新年会は終了しました。

以上