【講演会】
講 師:当会特別顧問 本郷 尚 先生
(株式会社タクトコンサルティング顧問・税理士)
演 題:まるで違う「男と女の生き方、価値観」
「講演概要」
第1部 相続対策より生存対策(しあわせ対策)
まるで違う、男と女の「価値観」と「生き方」
・女性誌には、相続対策は出てこない。
相続財産の金額の構成比の推移
・令和4年では、①現預金+②有価証券+③生命保険金=62.6%になっており、不動産の割合は32.3%に低下している。
人生100年時代の現実
・65歳女性では、90歳まで2人に1人、95歳まで4人に1人が存命する。
・65歳男性では、90歳まで4人に1人、95歳まで12人に1人が存命する。
・相続財産は売却され、代々受け継がれることはほとんどなくなっている。それは3:3:2、即ち3割が一人住まい、3割が夫婦のみ、2割が親と未婚の子供の家庭になっているからである。
子の相続対策より親の生存対策
・相続対策を考えるのは子供側で、親は生存対策(残さず、頼らず)を考える。
夫婦で考える生存対策
・女性の平均寿命が延び、ご主人が亡くなった後、奥様が一人で10年~15年生きるケースが多くなる。
・この場合、女性は①安全な場所で生活すること、②資金があることを希望する。
・老いては、夫は妻に従うことがよい。
奥様を守る相続対策
・一般的な相続対策(男の相続)は、親から子への財産承継、相続税の節税、事業承継といった財産を守るための資産対策である。
・夫から妻への相続(女の相続)は、妻の生活安定や生活保障を第一に考えた生存対策が重要である。
遺言書は必ず書く
・「財産を妻に相続させる」と遺言書に書く(奥様への感謝と愛情)。これにより、奥様の相続後の生活が安定し、奥様の立場を確保でき、2次相続までの 5年~15年の生活が保障できる。
・公正証書を必ず書く。附言で、理由、気持ちを伝える。
・子供に相続がなくても、一般的に子供からの遺留分の請求はない。
・生命保険金の受取人は奥様にする。
第2部 奥様100人に聞いたアンケート
・ご主人が亡くなる際に最も残してほしいものは、現金・預金(52%)、保険金(19%)、居住用の不動産(18%)である。自分で使えるお金であり、経営する会社(会社の株式)には興味がない。
・残されて最も困るものは、経営する会社(会社の株式)(34%)である。また家族の共有不動産も望まない。
第3部 女性の本音と対応
女性の本音
・明るく、楽しく、現金!
資産整理のすすめ
・家族(子供)との共有はない。
・財布が重いと心は軽い。
以上
HOTEL PLUMM 3F GEORGE(横浜市西区北幸2-9-1)にて、
講演会・懇親会を開催しました。
講演会後の懇親会では大須賀毅会長よりご挨拶、山田智也副会長の乾杯の音頭でスタートし、
その後、多くの会員の方々からのご挨拶やトークが続きました。
最後は斉藤昌喜副会長の音頭による締めで本例会は終了しました。