[講師]
吉田興産株式会社 取締役 吉田嘉一郎 氏
[演題] 横浜開港の礎 吉田新田
(講師プロフィール)
当会会長、相談役を歴任し、現在監事。
[講演概要]
写真1 吉田新田(赤い釣鐘型の部分)
・写真1に示す吉田新田は、横浜市中区・南区にまたがり、伊勢佐木町等の横浜の市街地の多くが含まれており、その意味で横浜開港の礎を築いた新田と言える。
・吉田新田は、江戸時代前期に石材木材商であった初代吉田勘兵衛が、当時入り江であった横浜地域56万8000坪を、11年の歳月をかけて私財を投じて干拓したものである。うち35万坪(横浜スタジアム44個分)が農地となり、当時の江戸の人口増加(10~20万人⇒70~80万人)に対する食料増産に寄与した。
・1667年新田が完成し、1669年には将軍家綱より吉田新田と命名され、初代吉田勘兵衛は苗字帯刀が許された。石高は1038石(1石は1000合)であった。また初代吉田勘兵衛は地域の氏神として日枝神社を、地域を守護する寺院として常清寺を建立した。
・さらに明治時代には、8代目・9代目吉田勘兵衛が運河として多く利用された掘割川を造り、その際に掘り出した土を溜池の埋め立てに使うことで、現在の石川町駅付近の町が完成した。
・現在でも日枝神社を基点として大神輿が巡業する「例大祭(お三の宮秋祭り)」が、神奈川の祭り50選の一つとして行われている。
〔懇親会〕
一般社団法人横浜銀行協会(横浜市中区本町)で9月度例会が開催されました。写真1 横浜銀行協会建物外観
講演会終了後、懇親会が開催されました。
まず神奈川県不動産のれん会の小泉信一会長よりご挨拶がありました。
そして齋藤一郎副会長の乾杯の音頭で、懇親会がスタートしました。
以上